2015年3月13日金曜日

どうする、サンタクロース?

前回の投稿に続き、サンタ談義です。

クリスチャンの方で、自分の子供に対してサンタクロースをするかしまいか迷っている方の参考になれば幸いです。まだクリスチャンで無い方に、「サンタをするな」と言っているわけでは決してありません。誤解のないようにお願いします。

私も主人も小さい頃、サンタを信じていました。私たちの両親はキリスト教の信仰があって子育てをしていたわけではありません。サンタをしてくれ、クリスマスを最高に楽しい思い出にしてくれた両親に感謝しています。12月25日の朝、目覚めた時のあのワクワク感、あれはちょっと他では味わえないものですよね。

自分達がサンタを楽しんでいたこともあり、また、そんな自分達であっても、主人は10代後半、私は20代前半で信仰を持つことができたということもあって、私たちは最初はサンタに関して態度を決めかねていました。だから、長男が生まれて、彼が0歳、1歳のクリスマスは本人が何も分からないのでサンタをしなかったのですが、2歳、3歳ではサンタをしてみました。しかしながら、「これはしても良いのだろうか」という思いがぬぐえず、仕掛け人である自分が100%楽しんで出来なかったので、すごく盛り上がりに欠けました。3歳までは子供もはっきり言ってあまりよくわかっていなかったようです。

4歳の時は、クリスマスが近づいたころから、質問攻めでした。「どうやって僕のおうちに入って来るの?」「煙突が無い家ではどうするの?」「なんで皆の欲しいプレゼントが分かるの?」「サンタさんってどんな人?」「どこに住んでるの?」「本当にいるの?」

そりゃそうです。不思議ですよねぇ。私もすっごいすっごい不思議で、小学校1年の時、作文に「(サンタのことを考えていると)頭が痛くなってくる」と書いて親はウケたようです。私の場合、親に質問すると、具体的な部分は「そうねぇ。本当に不思議ね。どうやって来るのかしらね。」と、一緒に不思議がる作戦で乗り越えてもらってました。また、サンタの存在を問う質問については、一貫して、「信じてる人にはいるのよ。」と答えてもらって納得していました。例えば、「学校で○○ちゃんが『サンタはいない』って言ってたよ。○○ちゃんのお家の近くのお店の包装紙に包んだプレゼントが押し入れに隠されているのを見たんだって。ねぇ、本当にサンタはいるの?」と母に訊くと、母は「信じてる人にはいるのよ。○○ちゃんは信じていないんでしょ。そうするとサンタさんは来ないから、親が代わりにやってあげるのよ。だからプレゼントが買ってあったのよ。」という具合です。

しかしながら、私は息子の質問攻めを受けて、「信じてる人にはいる」という論理は使いたくない、と思いました。なぜなら、いつも話して聞かせているイエス・キリストや聖書の神様は、確かに今は目に見えないので「信仰の対象」であっても、確信を持って存在していると言い切れるお方であって、「信じている人にはいる」ような存在ではないからです。人間が信じようが信じまいが、神様はいる。だからこそ、神様は「『わたしはある』という者」なのです。名前からして、「わたしはある」、「わたしは存在している!!」と訴えておられる方なのです。もし私がサンタクロースに関して「信じている人にはいる」と息子に言い続け、しかし息子が12歳くらいになった時に「あれは実は私とパパでした。サンタはいないんですよ。」と言ったとしたら、「じゃぁ神様もそんなもんではないのか」とならないでしょうか。だから私は絶対にいるものだけをいると言い、いないものはいないと言い続けなければ、息子に真実を教えられなくなる、と思ったのです。

それに、聖書は嘘はいけないと教えています。私にとっては、「一緒に不思議がる」ことも嘘です。だっていないって知っているのですから。一緒に不思議がるだけでは納得しない、もっとしっかり追求してくる息子だったことも大きいです。「何でいちいち嘘をついてまで、いもしないものをいると信じさせなければいけないんだ?」「人間の心は、ともすると『神なんていない』と横柄になるもの。罪深いもの。だからこそ、神様はいるんだよ、と日々心を砕いて教えているのに、何でその教えをむしばむようなことをわざわざするんだ?」と、こう思えてなりませんでした。

そこで、きっぱり、「我が家ではサンタはしない」と決めたのです。決めて、心がスッキリしました。

それに、逆に思いっきり、サンタを楽しめるようになりました。フィクションとして。

我が家には、サンタが出てくる本が何冊かあります。子供達は大好きです。サンタの位置づけは、ディズニーのプリンセスとかと同じです。ショッピング・モールなどでサンタに扮した人がいれば「あ、サンタがいるよ!」と盛り上がります。ディズニーランドで「ミッキー」がいたら喜ぶのと一緒です。

子供達には、聖ニコラスという人がいて、その人も我が家と同じクリスチャンで、その人がサンタクロースの始まりだよ、ということも教えています。彼が信仰のゆえに、自分の財産を貧しい人にささげたことから、プレゼントをする習慣が生まれたとも教えます。だから、我が家も、クリスマスにはプレゼントを交換します。子供達は誕生日とクリスマスには親戚からプレゼントがもらえるので、クリスマスは最高だと思っています。でも、聖ニコラスの信仰から始まったのですからやっぱり最高の元はイエス・キリスト。聖書に戻って、神様からの最高の贈り物はイエス・キリスト、ということもきちんと伝えます。

また、学校で「サンタはいないんだぞ」と言わないようにも教育しています。学校にはイスラム教の子やヒンズー教の子がいますが、彼らの宗教を尊重するのと同じように、サンタクロースを大事にしている家庭もあるから、そこを尊重しないといけませんよ、と話して聞かせると、問題はありません。

アメリカの映画などでは、クリスマスといえばサンタクロース。教会なんて一切出て来ず、とにかくサンタクロース。日本人には「アメリカ=キリスト教の国」という構図があります。キリスト教の国アメリカであれだけ大々的にサンタをやっているんだから、クリスチャンもサンタをするんだろう、と思っていらっしゃる方も多いかと思います。でも、アメリカ映画がアメリカのクリスチャンの実体を反映しているわけではありません。去年、以下のサイトがFacebookでシェアされていました。このブログのアメリカ人のお母さんも、私と同じような考えでサンタをしていません。その彼女の投稿にコメントをしている人たちの多くが、「うちもしていません。」と書いています。もし興味があったら読んでみて下さい。

http://gospelcenteredmom.blogspot.co.uk/2014/12/what-to-do-about-santa.html?m=1&utm_content=buffera4d30&utm_medium=social&utm_source=facebook.com&utm_campaign=buffer


すごく季節はずれな投稿でしたが、クリスマス前に考えるより、じっくり考えてクリスマスを迎える方が良いと思うので、クリスチャンでこれからパパ、ママになる方、次の投稿と合わせて参考になさってくださいね。

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