2013年7月28日日曜日

和馬、6歳★

7月26日に息子が6歳になりました。

その4日前にイギリスはロイヤルベビー(ウィリアム王子夫妻の第一子)が生まれたニュースでお祝いムードでしたが、和馬が生まれたのも同じ病院。あそこで出産したのも、もう6年前なんだな、と感慨深かったです。

ロンドン生まれの和馬も、生後8ヶ月で日本に行き、4歳まで東京で育ったので、日本語ネイティブのバリバリ日本男児だったんですが、去年4月にオックスフォードに引っ越して半年も経たないうちに、日本語を殆どしゃべらなくなってしまいました。食べ物の好みなども変わって完全にこちらの環境に溶け込んでいます。

うちは夫はスコットランド出身なので「スコティッシュ」、私はもちろん正真正銘日本人、だから子供達はスコットランド人と日本人のハーフのはずなんですが、和馬は自分のことをイングランド出身の「100%イングリッシュ」と言ってはばかりません。「ちょっと違うと思うんだけど・・・」と私が言っても、逆に「ママはよく分かってない。」と言われる始末。

親の転勤等で海外にいた人達が、自身のアイデンティティの確立に困難を覚える、という話しを実際よく耳にしますが、和馬は今のところ、「イングリッシュ」のアイデンティティで非常にハッピーなようです。まぁ、それはそれでよし、です。成長するにつれ、クリスチャンとしてのアイデンティティを確立してくれたら、私と夫はそれでいいですから。子供達がこの世の国籍でどこを選ぼうとも、天の父なる神様の子供という確固たる自己意識を持っているならば、それ以外に望むものは無いです。和馬の6年間を守ってくださった主に感謝。これからの彼の人生も主の御手にゆだねつつ、親の責任を全うしたいと思います。

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今までは家族でだけ祝ってきた誕生日ですが、6歳で初、友達を招待。同級生4人と、ガーデン・パーティーでした。父母妹は男の子のパワーに圧倒されっぱなし、でした!

嵐の前の静けさの中での家族写真。和馬いわく、「今までで一番の誕生日!」だそうです。毎年このセリフ、聞けるといいなぁ。
 

2013年7月25日木曜日

夫、無事帰還!

ちょっとタイトルが大袈裟ですが、私の気持ち的にはこんな感じです。
あの後、アイラもやはり溶連菌にやられ、夫帰宅の前日まで熱がありました。

昨日豪快な雷雨があって気温が少し下がり、夫は子供の熱も猛暑もちょうど終わった時に帰ってきました。このタイミングはいかに!!彼の日頃の行いか?!

いやはや、期間限定でこれだけ心身の負担になるのですから、未亡人になったら嫌だな、と本気で思った23日間でした。また、単身赴任のご主人や出張の多いご主人を持つ友人達の苦労を改めて思わされました。皆、頑張って!!

今朝の写真。イギリスは夏は異動の季節。今朝出発した教会のスタッフを見送った帰り道。和馬が持っているのはパパのお土産の新幹線はやぶさの模型。シャボン玉で遊べるようになっている優れモノです!アイラはお土産の髪飾りをつけています、見えないけど。久しぶりのパパに二人とも甘えています。
パパ、お帰り~!!
 


2013年7月18日木曜日

母子家庭に猩紅熱!

7月1日から、夫が短期宣教で盛岡に行っていて、期間限定の母子家庭になっています。一人で子供二人の面倒をみるのは大変でも、普通に乗り切るつもりでいましたが、何だかハプニング満載の半月を送ってしまいました。

夫が旅立った初日からアイラのスクーターが壊れ、兄と一緒に乗りたい彼女としては一大事。「ママ、直してね。」と、当然直せると信じているのでみてみたけど、私にはお手上げ。近所のお兄さん(教会も一緒で、和馬の学校の先生でもあるので普段から良くしてもらっている人)に修理をお願いする羽目に。修理するだけでなく子供と遊んで帰って行ってくれたのでこれは祝福でした。

次に私が火傷。コーヒーをいれていたら湯気が思わぬ角度から噴き出てきたので、手の甲を一瞬にして結構広範囲に火傷してしまいました。茶色っぽい大きな水ぶくれがまるでナメクジのように手の甲にあって、子供達は「ママ、手にナメクジがいるよ!」と嬉しそうに何度も言ってました。ママ友から、「30分くらい冷水につけていないから水ぶくれになるのよ。」と言われましたが、どこの世界の母親に、朝の30分を自分の手のために使える人がいるでしょうか?!これまたママ友から、ばい菌が入るから破らないように気をつけろ、と言われていた水ぶくれは、「そんなの無理」って感じで3日後くらいに破れ、一通りの癒しのプロセスを経て今はほぼキレイになりました。。。歳をとって怪我の回復が遅いので大変です。

その次、アイラが発熱。暑い土曜日、プールにでも行こうかと思っていた矢先。和馬まで一日中家に拘束されるのは可哀そうだと思っていたら、これまた教会が一緒の近所のお母さんが和馬を預かってくれました。彼女の末っ子と和馬は超楽しい午後を過ごしたようです。寝ているアイラの横で私はウィンブルドンの女子決勝を見れました!だからこれも良かったかも、なんて。。。

きわめつけは、和馬です。先週は父と姉が日本から来ていたのですが、いつも元気印の和馬が、高熱と発疹で小児科の救急に行く羽目に。なんと、猩紅熱(しょうこうねつ)でした。小説とかで昔、子供が死んだりしているあの伝染病!今は日本では溶連菌感染症と言うみたいですが、こっちは昔と一緒の名称でScarlet Fever と診断され、ちょっと慌てました。抗生物質でよくなったものの、和馬は学校の遠足にも行けなかったし、父と姉を色々なところに案内する気満々だったのにそれもほとんど叶わず、涙々でした。そんな傷心の和馬を見ているのが辛かった・・・。でも、こんな時こそと、「いい時も悪い時も神様がいる~♪」というこっちの子供賛美歌を和馬と何度も歌いました。本当にそうです。順境の時に「神様に信頼している」と言うのは容易いこと。逆境の時に同じことが言えるからこそ、クリスチャンは恵まれているのですよね。

でも、父と姉に本を読んでもらったり、添い寝してもらったり、絵を描いたり、カルタをしたりと、沢山時間を過ごすことができたので、それは本当に良かったと思います。救急病院に行ったりしている時はアイラを見ていてくれたし、私も、「せっかく父と姉が来ている時に・・・」という思いから、「父と姉が来ている時で良かった・・・」という感謝の思いに変わりました。

和馬はすっかりよくなり、まだ抗生物質を飲んでいるけれど、学校にも復帰しています。

しかし、やれやれ。
来週の火曜に夫が帰宅するまで、もう何も起きませんように!!

以下、体調が良かった時の、子供達と父と姉の写真です:

半年以上のブランクがあっても、すぐに懐いて愛嬌をふりまくアイラに、父も目が下がってました。
一緒にイチゴ摘み。イギリスの夏の風物詩です。
和馬がこんな笑顔だった時も2日くらいありました。
それにしても最近暑いです。クーラーは無い土地柄なのであまり暑くなられるのも困りもの。写真はアイスを食するアイラと父。
 
 
 
 

2013年7月2日火曜日

トバイアス

トバイアス(Tobias)君は、私が最近一番と言えるくらい親しくしている近所のお母さんの第三子。
男の子二人既にいるので、次は女の子かな、いや、私は絶対男の子しか産めない気がする、なんて冗談を言っていたのがついこの間。
検診のたびにスキャン映像を見れる日本の病院と違って、問題がなければ12週と20週でしかスキャンをしないイギリスの妊婦健診。20週は男女の性別を知りたければ教えてもらえる超重要なスキャンです。
子供を預け、旦那さんと一緒に20週のスキャンにドキドキしながら行った彼女。でも、スキャンで分かってしまったのは、既にお腹の中で赤ちゃんが死んでしまっていた、ということでした。
知らせを聞いて、私もショックでした。「主よ、なぜですか。」という思いと、「何か助けになりたい。」という思いと、本当にただただ悲しい思いがあふれました。

スキャンの数日後、彼女は陣痛を誘発するホルモン剤(?)を投与され、死産と分かっている出産を経験しました。どんな思いで臨むのかと、私は辛くてただ祈るだけでしたが、出産後の彼女と旦那さんのメールを読んで、感動しました。

もちろん本文は英語でしたが、要約すると、以下のようなことが書いてありました:

非常な恐れをもって今日の出産に臨んだけれど、いざ分娩が始まると、出産は迅速で、痛みも殆ど無く、心配されていた合併症も無く、本当に主の支えと助けを感じたので、生まれた男の子に、「God is good (神は良い方)」という意味でトバイアスと名付けた。出産後、夫婦でトバイアスを抱いて30分過ごすことができた。詩篇139篇にあるように、主の目が胎児のトバイアスの上に注がれていたことを覚えた。私達夫婦に起きた今回のことを、これから二人で消化していく中で、皆の祈りを更に必要とするが、特に、この小さな命を、ほんの少しの間だけでも私たちに主が預けてくださったという事実を、主のなしてくださった良いこととして受け止めて行くことができるようにお祈りいただきたい。今回、主が私たちの周りに置いてくださった家族と病院のスタッフ、沢山の友人の愛と祈りと具体的な助けに心から感謝。

と、こんな感じでした。
彼女は神様にすごい感謝していました。
もちろん、想像を超えた深い悲しみを通っているけど、そんな中でも神様の支えとすばらしさを夫婦で感じているんだな、とメールをもらって私はとっても励まされました。このような事態に際して、このように感じて祈りつつ乗り越えていける信仰を、私も持ちたいし、私の子供にも、何にもまさって持ってもらいたいし、誰でも、一人でも多くの人に持ってもらいたい、って思いました。

以下、彼女がトバイアス君を抱きながら旦那さんと思い出した詩篇139篇の一部です:
「 私は感謝します。あなたは私に、奇しいことをなさって恐ろしいほどです。私のたましいは、それをよく知っています。
私がひそかに造られ、地の深い所で仕組まれたとき、私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。
あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが、書きしるされました。私のために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに。」