2013年7月2日火曜日

トバイアス

トバイアス(Tobias)君は、私が最近一番と言えるくらい親しくしている近所のお母さんの第三子。
男の子二人既にいるので、次は女の子かな、いや、私は絶対男の子しか産めない気がする、なんて冗談を言っていたのがついこの間。
検診のたびにスキャン映像を見れる日本の病院と違って、問題がなければ12週と20週でしかスキャンをしないイギリスの妊婦健診。20週は男女の性別を知りたければ教えてもらえる超重要なスキャンです。
子供を預け、旦那さんと一緒に20週のスキャンにドキドキしながら行った彼女。でも、スキャンで分かってしまったのは、既にお腹の中で赤ちゃんが死んでしまっていた、ということでした。
知らせを聞いて、私もショックでした。「主よ、なぜですか。」という思いと、「何か助けになりたい。」という思いと、本当にただただ悲しい思いがあふれました。

スキャンの数日後、彼女は陣痛を誘発するホルモン剤(?)を投与され、死産と分かっている出産を経験しました。どんな思いで臨むのかと、私は辛くてただ祈るだけでしたが、出産後の彼女と旦那さんのメールを読んで、感動しました。

もちろん本文は英語でしたが、要約すると、以下のようなことが書いてありました:

非常な恐れをもって今日の出産に臨んだけれど、いざ分娩が始まると、出産は迅速で、痛みも殆ど無く、心配されていた合併症も無く、本当に主の支えと助けを感じたので、生まれた男の子に、「God is good (神は良い方)」という意味でトバイアスと名付けた。出産後、夫婦でトバイアスを抱いて30分過ごすことができた。詩篇139篇にあるように、主の目が胎児のトバイアスの上に注がれていたことを覚えた。私達夫婦に起きた今回のことを、これから二人で消化していく中で、皆の祈りを更に必要とするが、特に、この小さな命を、ほんの少しの間だけでも私たちに主が預けてくださったという事実を、主のなしてくださった良いこととして受け止めて行くことができるようにお祈りいただきたい。今回、主が私たちの周りに置いてくださった家族と病院のスタッフ、沢山の友人の愛と祈りと具体的な助けに心から感謝。

と、こんな感じでした。
彼女は神様にすごい感謝していました。
もちろん、想像を超えた深い悲しみを通っているけど、そんな中でも神様の支えとすばらしさを夫婦で感じているんだな、とメールをもらって私はとっても励まされました。このような事態に際して、このように感じて祈りつつ乗り越えていける信仰を、私も持ちたいし、私の子供にも、何にもまさって持ってもらいたいし、誰でも、一人でも多くの人に持ってもらいたい、って思いました。

以下、彼女がトバイアス君を抱きながら旦那さんと思い出した詩篇139篇の一部です:
「 私は感謝します。あなたは私に、奇しいことをなさって恐ろしいほどです。私のたましいは、それをよく知っています。
私がひそかに造られ、地の深い所で仕組まれたとき、私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。
あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが、書きしるされました。私のために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに。」

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