2014年2月17日月曜日

歴史の勉強

セント・エブス教会で3月15日に、第2回日英バイリンガル特別伝道集会をします。そのテーマは「赦し」。

第二次世界大戦で日本軍の捕虜になった3人の英国人男性を取り上げ、なぜ彼らが日本と日本人を赦すことができたのか、というところから出発して、彼らが従っていたイエス・キリストの赦しに光をあてたいと願っています。もう日本語の原稿はできあがりました。今、リチャードが英訳しています。パワーポイントを作ったり、プログラムを作ったり、まだまだ準備は続きますが、とっても良い会になる予感です!

この企画のために読んだ本の一部。一押しはアーネスト・ゴードン著、「クワイ河収容所」です。この本はもう中古でしか手に入らないのですが、アマゾンなどで買えます。復版になって「日本国民の課題図書」になったらいいのに、と思うくらい、良い本です。
  
 
最近の新聞記事。「The Railway Man」という、「死の鉄道」建設に従事させられた元捕虜の映画が最近公開されましたが、その捕虜の奥さんにインタビューした記事でした。この映画もあって、関心も高いと思うので、多くの方が会に来てくださったら嬉しいです。

 
 
 
原稿をまとめるために本を読んで思わされたのは、歴史を学ぶことの大切さです。何が起こったのかを知らないで、同じ過ちを防ぐことはできません。自分もこれからも本などを読んで学び続けていき、絶対子供達に教えていく、と決意した私です。今日本が進んでいる方向がどうも危ういですし・・・

イギリス全国から第二次世界大戦に従軍した部隊は沢山ありますが、ある部隊はヨーロッパ戦線へ行き、ある部隊は太平洋戦線へ送られて戦いました。太平洋戦線で従軍して日本軍の捕虜となった多くの兵士は、スコットランドとケンブリッジから送られていることが分かりました。今回、このことを調べるまで全然知らないでいたけれど、スコットランド出身の人とケンブリッジで会って結婚しているのに、「知りませんでした」では済まされないな、と思ったのも、これからも勉強していきたい理由です。

時はどんどん過ぎて、犠牲者が老齢で亡くなっていくので、確かに時間が経つのを待てば、過去の惨事はある程度「風化」されるものです。でもそれはとても怠けた、誠意の無い時間の過ごし方であると気付かされました。昔の国と国との戦争なので、個人レベルで今の私たちが「加害者意識」を持つ必要はもちろんないし、今私がイギリスに住んでいるからと言って、日本国民の代表かのように英国人に謝ったりはしないけれど、歴史を学び、真実を知る努力をしています、そしてそこから学ぼうとしています、という姿勢が、こちらの人から伺えるような生き方をしたいと思いました。(日本と英国の)両者が歴史を学び合い、その互いの真摯な姿勢から和解が深まり、過去の惨事が「風化」されるのではなく、両者の間で「消化」され続けていったら良いと思います。それが、「時代は変わったね」と本当に言える時だと思います。過去を知らないで昔の敵国人同士が国際結婚していても、「時代は変わったね」とは、少なくとも私は言えない、言ってはいけない、と思わされたモメ子でした。

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