2012年6月18日月曜日

Star of Life

西欧の医療スタッフの制服や、救急車に、杖に巻きついた蛇の絵が入った、青い星印が付いているのをご存知ですか。私は、イギリスの救急車についているのは、以前から気付いていました。でも、調べたところ、西欧では結構一般的に付いているそうです。ということで見てみたら、和馬のおもちゃの救急車にも付いていました!
救急隊員の胸にも、ちゃんと付いていますよね。このマーク、スター・オブ・ライフと言うそうです。私は、以前から、これを見るたびに、イエス・キリストに思いを馳せていたのですが、これも、調べたところ、聖書からではなく、ギリシャ神話の医療の神である、アスクレーピオスに由来するのだそうです。クリスチャンの私としては、勝手に「さっすがキリスト教の伝統のある国は違うわ~。救急車にまで聖書の教えが浸透してる!!」なんて思っていただけに、今回調べてかなりがっかりしたのですが、まぁ、仕方がない。気を取り直して、なぜ、このマークを見て私がイエス・キリストに思いを馳せていたのか、投稿したいと思います。

話は旧約聖書のモーセの時代から始めないといけません。イスラエルの民が、奴隷として働かされていたエジプトの国を、過ぎ越しの事件をきっかけにして脱出した話は、4月9日月曜日の投稿、「Good Friday が GOOD なワケ」に書きましたので、どうぞご覧ください。エジプトの国を出た後のイスラエルの民はどうなったかというと、「約束の地」(今のイスラエルの国がある辺り)に向かって、長い長い荒野の旅をします。モーセは、イスラエルの民のリーダーです。荒野には十分な食べ物も水もありません。そこで、神様がマナという不思議な食べ物を天から降らせ、養ってくださるのですが、イスラエルの民はしょっちゅう文句を言います。今日注目したい箇所も、正にこのような状況で起こった話です。旧約聖書の民数記21章4節から9節に書いてある記事を要約すると、このようになります:

荒野の旅にがまんできなくなった民は、神とモーセに文句を言った。そこで神は民の中に毒蛇を送り、多くの人が死んだ。切羽詰まった民は、罪を認め、蛇を取り去ってくださるようにと祈った。神はモーセに、青銅の蛇を一つ作り、それを旗竿の上に付けるようにおっしゃった。モーセは言われた通りにし、もし蛇が人をかんでも、その者が青銅の蛇を仰ぎ見ると、生きた。

これは、イエス・キリストが生まれる、約1500年前の話です。毒蛇に噛まれても、旗竿にかかげられた蛇を仰ぎ見れば、致命傷から救われた。この旧約聖書の話を知っていたので、スター・オブ・ライフを見て聖書から来ているのだろうと思ったわけです。人の命を救うために日夜活躍する救急車にはぴったりですものね。
それはさておき、この話を、イエス様が生前、取り上げておられるのです。これは、新約聖書の、ヨハネの福音書3章14節に書かれていますが、イエス様はこうおっしゃっています:
「モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子もまた上げられなければなりません。」

ここで「人の子」とは、イエス様ご自身のことです。旧約聖書でメシヤ(来るべき救い主)が「人の子のような方」として言及されているので、イエス様は自分のことを、よく「人の子」と呼んでいました。「人の子もまた上げられなければなりません。」とは、つまり、「メシヤである私も、十字架の上に上げられなければなりません。」ということです。つまり、「モーセが荒野で蛇を上げ(て、仰ぎ見た人の致命傷が癒され)たように、十字架に上げられた私を仰ぎ見る者は、罪の致命傷を負っているが、救われて生きる」、という意味でおっしゃったのです。これで、イギリスで救急車を見るたびに、私がイエス・キリストに思いを馳せていた理由がお分かりになったでしょうか。

もう一度、ヨハネの福音書3章14節から16節を引用して、今日の投稿の真面目な部分を終わります:

「モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子もまた上げられなければなりません。
それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは、御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちをもつためである。」

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「ん?」を連発しながら本の中の絵を次々と指さす妹に、名称を教えてあげる兄。このような、うるわしい兄妹愛が、たま~に見られます。
家具付きのアパートなので、大きなソファがリビングにあります。ソファで手作りアスレチックを作って遊ぶのが、子供たちの最近のお気に入り。
足が床についてはいけない、のだそう。私も姉とこんな遊びをしたなぁ。

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