2012年4月9日月曜日

Good Friday が GOOD な ワケ

イースターの今日、セント・エブス教会に初めて正式に出席してきました。金曜日に近くの教会で Good Friday(受難日)の合同礼拝があったので、教会の方には会っていましたが、セント・エブスの礼拝に出席したのは今日が初めてでした。とても大きな教会で子供も沢山。生き生きと元気な教会でした。教会の人の名前と顔を覚えるのが大変そうです。

さて、イエス・キリストが復活したイースターを良き日として祝うのは当然としても、イエス・キリストが十字架で死んだ金曜日を良き日として記念するキリスト教会。なぜ、と思う方もいらっしゃるでしょう。色々な説明があるでしょうが、今日は、過ぎ越しのいけにえの子羊との関連に絞って、少し、キリストの福音の良さを紹介できたら、と思います。

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キリストが生まれたのは今から約2000年前。

そのキリストの生まれる更に1500年くらい前、イスラエルの民が、奴隷として生活していたエジプトを出ました。奴隷は財産ですから、エジプトの王はイスラエル人を絶対に去らせたくない。でも、そのエジプトの王に「もういい。お前たちは早く出ていけ。」と言わせた出来事がありました。それが「過ぎ越し」です。

これは何かというと、「もし、エジプトの王がイスラエル人を去らせなければ、今夜、エジプトの地ですべての長男が死ぬ。」という宣告が神様からありました。イスラエル人もエジプトの地にいますから、長男が危険です。でも、神様はこうもおっしゃいました。「今夜、私の使い(天使)がエジプトにある全ての家に入って、長男を殺すが、もし、今日のうちに、傷のない子羊を一頭殺し、その血を家の門につけておくなら、その血のついている家には、天使は入らず、過ぎ越して行く。」

このような宣告を聞いても、エジプトの王はイスラエル人を去らせませんし、神様を信じないエジプト人は何もしないで寝ました。一方、イスラエル人は、一軒残らず、言われた通りに子羊を殺して、その血を門につけて寝ました。
その夜、この恐ろしい災いが現実となり、エジプトの全家で激しい泣き叫びが起こりましたが、主の使いはエジプトにいたイスラエル人の家を過ぎ越し、死人がないようにしてくださいました。そして、この災いによって懲りたエジプトの王は、イスラエル人を去らせたのです。

これが、今から約3500年前に起こった、「過ぎ越し」の事件です。それ以来、イスラエル人は毎年、この日を記念して「過ぎ越しの祭り」を行って祝ってきました。「死ぬよ」と宣告されていた者が死なずに済んだ幸い。それは、傷のない子羊が代わりに死んだことによって与えられました。

今から約2000年前に人として生まれ、罪を犯さずに完璧な人生を送られたイエス・キリスト。彼が十字架に付けられて死んだのは、この過ぎ越しの祭りの最中でした。これは、偶然ではありません。神様は、旧約聖書の中でずっと、「罪を犯したら人は死ぬよ」と宣告されていました。「でも、「過ぎ越し」と同じように、神である私自身が、傷のない、完璧な子羊を用意するよ。」とも約束してくださっていました。「その子羊が、あなた達の代わりに、あなた達の罪を背負って、いけにえとして死ぬから、あなた達は死ななくていいよ。」これが、旧約聖書で与えられていた約束でした。

神様によって与えられた子羊こそ、イエス・キリストです。

イエス・キリストが十字架で死ぬことで、旧約聖書で預言されていた約束が成就しました。

「罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たち主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」(ローマ人への手紙6章23節)

「死ぬよ」と宣告されていた者が死なずに済む幸い。罪をゆるされ、天国に入れる約束をいただく幸い。それが、イエス・キリストが十字架で死んだことによって私たちに与えられたので、イースターの前の金曜日は、この上なくGOODな金曜日なのです。

カトリックの女子校時代に、意味も分からず何度も歌っていたミサの曲。

♪ 
「神の子羊、世の罪を除きたもう主よ。
 我らに平安を 与えたまえ」 


クリスチャンになった時、この歌詞を思い出しました。今日の投稿を読んで、この歌詞の意味が少しでも分かるようになった、という方が一人でもいらしたら、私もこの上なくハッピーです。
(興味のある方は、イザヤ書53章を読んでみてください。キリストが十字架にかかる約800年前に、イザヤという預言者がキリストの十字架のことを克明に預言していたのが分かります。)

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今日、和馬とアイラは、礼拝の後にイースターエッグ探しをしました。卵の形をした小さなチョコレートが副牧師宅の庭に沢山隠されていて、二人とも大喜び。アイラは食べてないけど、カラフルなお宝に大満足の模様でした。二人が、チョコでなく、神の子羊を喜ぶイースターが来ますように!

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