2012年4月19日木曜日

カルチャー・ストレス

今回の国際引っ越しで、一番ストレスを受けているのは、4歳の息子かも知れません。

1歳の娘は、小さすぎて、引っ越したこともきっと分かっていないでしょう。食事も変わったのに、どれも嬉しそうにパクついているし、健康面もいたって良好です。

元々の性格もあるでしょうが、4歳というのは、既に多感なのですね。家族が一緒なら、どこでも、何でも平気、という単純な世界では、もうなくなっているようです。

和馬の場合、まず食欲が無くなり、日本はこうだった、イギリスのこれは嫌い、などと自分なりに両国の違いを評価し、昨日は少しお腹もこわしました。楽しそうに駆け回っている時の方がもちろん多いのですが、彼なりにカルチャー・ストレスを受けているのが良く分かります。

この、「カルチャー・ストレス」という言葉、先日行ったSLIMコンファレンスで習いました。カルチャーショックというのはよく聞くけれど、ショックを受けた後のストレスの方が大事、というか、問題、ということで、専門家の間では「カルチャー・ストレス」と言うのだそうです。

新しいカルチャーに出会う人は、大体、まずハネムーン期があって(うわー、これ素敵!キャー、何これ!すごい!などと、新しい文化を喜ぶ)、その後気分的にはどんどん下降し、どん底の所で思考や発言が攻撃的になるそうです。そして、また時間を経るにつれ、気分が上昇し、新しい文化を前向きに受け入れ、違いに対応・順応できるようになって、元のような安定した精神状態に戻るようです。つまり、気分と時間をグラフにするとU字型になるわけです。

私の観察では、今、和馬はどん底ですね。かなり思考や発言が攻撃的です。でも、これから上昇すると信じています。子どもは順応も早いですものね。あまり心配していません。U字が完成するのにあまり時間がかからないように、祈って応援していきたいと思います。

さて、その和馬ですが、先日の投稿では学校が決まっていない、ということだったのですが、今週の月曜日から、一度は断っていた学校に入りました。家から近くないし、評判もそこまで良いわけではないのですが、見に行ったら楽しそうだったし、校長先生も去年から新しくなって、学校全体が良く変わってきている、とのこと。本人も行く気だったので、とりあえず試してみることに。日本では「ひつじ組」でしたが、今、こちらでは「てんとうむし組」です。朝送ると、ちょっと寂しそうで緊張の表情になりますが、これはひつじ組を始めた時と全く同じ。慣れるまで時間がかかりましたが、慣れたら本当に楽しそうにしていたのを知っているので、今回も元気に送り出しています。一緒についてくるアイラの方が、さっさと教室に入って遊び始めてしまって、親としては苦笑いの毎朝です。
学校から帰って来た兄とおやつを食べる妹。こういう時は二人とも幸せそう。

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